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大島紬の着物

2019.04.19 学ぶ

大島紬の着物

新元号有識者会議で宮崎緑さんが白大島をお召になっておられたことは話題になりましたね。
着物好きなら誰もが憧れる大島紬、大島紬とはどんな着物なのでしょうか。

大島紬は発祥の地、奄美大島と戦争中に島民が奄美大島から疎開した鹿児島市や宮崎県都城市で生産されています。1500年の歴史を持つといわれる大島紬ですが、盛んに着られるようになったのは江戸時代に入ってからで薩摩藩への献上品とされていました。よって、一般民衆は着用を許されていませんでした。
明治後期に締機が発明され、精緻な模様が織られるようになりました。大正時代以降は真綿紬糸から絹撚糸になりましたが名前だけが「紬」として残っているのです。

大島紬の柄は絣柄で伝統的な龍郷柄や島の自然を模様化した柄や精巧な絣模様で表しています。
方眼紙に絣模様を描き図案を作り、この図案に沿って締機で括り糸を経に張り、緯に絹糸を通して固く打ち込み、絣莚(かすりむしろ)を作ります。これは男性の力でないとできません。
それから、染の工程。様々な染色があり、泥染めを施した「泥大島」は有名です。
その他、藍染を加えた「泥藍大島」、植物染料だけで染めた「草木染大島」、多彩な「色大島」や「白大島」があります。
代表的な泥大島は絣莚をテーチ木(車輪梅)で20回ほど染め、専用の泥田に1回浸しもみ込みます。これを数回繰り返すことで、テーチ木のタンニン酸と泥の鉄分が化合し、茶褐色の深みのある地色に染まります。泥に浸すことにより、布がしなやかになり、汚れにくく、虫がつきにくくなるのです。
こうして染めた絣莚を解きほぐし、絣糸を高機にかけて、柄合わせをしながら織ります。

図案作りから完成まで半年以上かけて本場大島紬が織り上がります。
このように幾度となく人の手によって作り込まれて出来上がる大島紬、もし箪笥の中に眠っていたり、お母様やお祖母様のものを譲り受けられたりしてお持ちなら手を通してみてください。
きっと奄美大島の自然と人の温もりを感じてもらえることでしょう。





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